子どもたちに点字の打方、決まりについて教えてくれる「ろくの会」の方の様子
11日(月)に、5年生の総合的な学習において、福祉学習の第3段となる点字体験が行われました。
江別市で点字教室を行っているボランティア団体「ろくの会」に、来校頂いての体験学習となりましたが、点字体験では、点字の用途や、点字を打つための道具について、そしてその使い方、また、相手に正しく読んでもらうための決まりについて、教えて頂きました。
「ろくの会」のサポートを受けながら定規を使って点字を打ち込む子どもたちの様子
「ろくの会」は、昭和58年に発足された会で、現在まで35年間にわたって点字を普及させるために点字教室を、ボランティアで実施している団体だそうです。開校した当時6人のメンバーで教室を始めたため、「ろくの会」という名称になっていると言うことも教えて頂きました。
点字打ち込み用器械を使って、点字を打ち込む子どもたちの様子
通常、私たちが目にする文字は、漢字やひらがな、カタカナ、ローマ字、数字など、多くの種類がありますが、点字は一つの枠の中に納められた6つの点の組み合わせで表す一種類のみで、単純な分、正しく読ませるために、たくさんの決まりがあることを丁寧に教えてもらうことができました。
決まりとして教えてもらった中で、代表的なものが3つあり、その一つが文章を書く時の文字の発音ではなく、言葉として発生する文字に置き換えること(下記参照)。2つ目が、文字の区切りを、正しく区切らないと、文章が正確に伝わらないために、文節毎に一文字分のスペースを空けること、そして3つ目が、文字を打ち込む時は、右側から左側へ反転させた文字を打ち込み、出来上がった文章は、紙をひっくり返して、右から左へ読むことです。
点字発音例 きょうは(今日は) → きょーわ
がっこうへ(学校へ) → がっこーえ
※伸ばす音は長音府を使う
専用の機械を使ったり、携帯用の定規と鉄筆を使って打ち込む練習をさせてもらいましたが、子どもたちは集中して取組、2時間続きの学習でしたが、あっという間に過ぎてしまう楽しい学習となりました。