道徳授業の様子について

27日(火)の5、6時間目に、3年生と5年生の道徳授業をのぞきに行きました。

難しい課題に対して、自分の意見を意思表示する5年生の様子

5年生の学習で取り扱っていたのは、「おくれてきた客」と言う、テレビ放送で扱われたVTR教材を使い、「きまり」と「責任」について、今までの経験をもとにしながら考え(価値観)を、深める学習が進められていました。

授業の展開は、①はじめに全員で、VTAを鑑賞しながら話の大筋をとらえ(美術館鑑賞に来たお客だが、訳あって閉館時間に遅れてしまい見ることができない。この機会を逃すと二度と見ることができなくなってしまう客に対して、どう対処すれば良いか悩む警備員。)、②次に、VTRの中に出てくる警備員になって、自分なら「決まりを守るか:鑑賞させる」、「守らないか:鑑賞させない」 → どうするか考えをまとめ全体で交流し会っていきました。同じ意見同士では、理由の視点を広げたり、違う意見でも考えの根拠となる、理由の視点を広げていくことができていました。③VTRの後半では、決まりを守らない場合に起こりうる危険性について補足する内容が紹介されていきましたが、最終的にはどう判断していくのか、視聴者にゆだねられる形で物語は終わっていきました。④それを受けて5年生は、その後どうしたらよいのか、新たに自分なりの考えをワークシートを使いまとめ、深められた考えを交流していく形で授業は進められて行きました。また、⑤まとめの段階では、取り扱った物語から話題を、実感のある身近な日常生活の中の問題に変えて、自分たちの生活を振り返っての「きまり」や「責任」について、感想をまとめていました。

あいさつ名人になるため、意見を交流し合う3年生の様子

3年生の授業では、教科書の題材「あいさつ名人」を使い、素敵なあいさつがどんなものなのか理解する中で、自分たちの生活を振り返り、日常的な活動をより充実させるための学習が進められていました。

授業展開では、①はじめに普段どんな人とあいさつを交わしているのか意見を上げさせ、あいさつへのイメージを持たせていきました。②次に、教科書を読みながら内容を確認させ、話の中に出てくる人物がどうして「あいさつ名人」なのか、あいさつ名人になるためには、あいさつでどんな工夫が必要なのか、班で意見を交流しながらまとめていました。③更に、次の段階では、班でまとめた意見を交流しながら、これからの取組の中で活かすことができるよう全体で確認していきました。④まとめでは、学級の中であいさつが素敵な人を発表しあい他者評価をしながら、お互いが切磋琢磨できるようにまとめていきました。

今回の学習は、自分の生き方の中でより良く過ごしていくために、身につけていきたい価値観の構築や深化を目的に実施されましたが、子どもたちからもたくさんの意見が出るなど、積極的な姿勢が覗える授業となっていました。